肺ドックについて
当院では、肺ドックをおこなっています。
肺ドックのすすめ
我が国における2000年時点での肺がんによる死亡数は、2002年国民衛生の動向によると男性3万9053人、女性1万4671人で、昭和30年と比較して男性は5.9倍、女性は4.4倍となっています。悪性新生物(がん)死亡全体の中で占める割合も増大し、男性では第1位、女性では第3位です。その後も増加の一方です。
その原因として喫煙が少なからず関与しており、国立がんセンターの集計によると、19歳未満から喫煙を開始すると肺癌による死亡率は人口10万対で137.6、一方非喫煙者は24.1であることから約6倍も肺癌発症が多くなっています。
肺がんの症状は、がんの発生部位によって異なります。肺の末梢に出来る場合には自覚症状に乏しく、症状による早期発見は難しい場合が多いです。
別項にも記載が有りますように、肺癌の進行度は、がんの大きさだけで決まるわけではありませんが、より小さいほうが治療成績は良い傾向です。過去の自験例からは、1センチ以下であれば非常に良好な治療成績でした。
胸部レントゲンで発見できる大きさは5mm以上と言われています。根治性の高い5mm未満の肺がんや、5mm以上でも発生する部位(心臓の裏や肋骨の裏など)によってはレントゲンには描出されません。そのようなことからも、肺がんにおけるレントゲン健診は肺がんの早期発見には無効であるとの意見もあります。そうしたことから、当院では肺がんの健診はレントゲンではなく胸部CTによる健診をおすすめしています。
また、喫煙と深い関係にあるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)も、症状なく病状が進行しているケースがあります。早期に発見し、禁煙などの措置を講じ、治療介入していけば、病状の進行を緩やかにし、急な症状増悪を予防できます。
喫煙歴のある方、特に喫煙本数(日)×喫煙年数が200を超えている方は肺がん検診だけではなくCOPDの健診も含めた肺ドックをおすすめします。通常の健診より胸部CT価格を抑えているため非常にリーズナブルなセットとなっております。
料金について
基本項目 |
診察 | 13,000円 |
胸部CT | ||
肺気腫診断 | ||
呼吸機能検査 | ||
オプション |
喀痰細胞診 | 2,500円 |
腫瘍マーカー(4項目) | 8,000円 | |
一酸化窒素(NO) | 2,400円 |
※価格は全て税別
基本項目、一酸化窒素(NO)については、当日結果が出ます。
喀痰検査と腫瘍マーカーについては、翌日以降で結果をお渡しできます。